絵本の展示コーナー

ミニ展示「映画になった子どもの本」

1897年3月6日、東京で初めて映画が上映されました。東京都神田区錦町の新井商会で、電気活動大写真会と題するイベントが行われ、ヴァイタスコーププロジェクターという機器を使用した映画上映会が開催されました。映画そのものは短く無音でしたが、人々は驚きと感動を覚え、連日満員の大賑わいだったそうです。

子ども読書相談室では、今回、これにちなみ「映画になった子どもの本」を集め、3月26日(水)まで室内で展示しています。

映画を見てから本を読むケース、本を読んでから映画を見るケースなど、さまざまかもしれませんが、両方を味わうことにより、深く考えさせられたり感動がさらに高まったりすることと思います。

本や映画をもとに、ご家族や親子の話題としていただければ幸いです。

            

企画展示「昭和百年-大正十四年生まれの作家たち」(中央図書室との連携企画)

子ども読書相談室では、絵本の展示コーナーを設け、季節ごとにテーマを決めて絵本の紹介を行っています。ふだんは書庫にあるような古い絵本も、テーマに合わせて紹介しています。

今回は、中央図書室と連携し、今年が昭和百年にあたり、大正十四年生まれの方が生誕百年を迎えることから、「昭和百年-大正十四年生まれの作家たち」と題して展示します。

展示された本から、大人の方は、どこか懐かしさを感じるかもしれませんが、子どもたちにとっては、新たな発見があるかもしれません。 

なお、期間中は、約30点の展示・貸出を行います。

 

参考:大正十四年生まれの主な児童・絵本作家

  飯島 敏子(1925 ~ 2015)  大石 真 (1925 ~ 1990)

  君島 久子(1925 ~ 2023)  小坂 茂 (1925 ~ 2022)

  久保 雅勇(1925 ~ 2005)  阪田 寛夫(1925 ~ 2005)

  小林 与志(1925 ~ 2017)  清水 耕蔵(1925 ~ 2019)

  鈴木 喜代春(1925 ~ 2016) 吉田 とし(1925 ~ 1988)

  吉村 証子(1925 ~ 1979) 

  エドワード・ゴーリー(1925 ~ 2000) ラッセル・ホーバン(1925 ~ 2011)

  ロランド・ブリュノフ(1925 ~ 2024)  

 

〇展示期間

令和7年2月28日(金)~令和7年4月23日(水)

〇展示場所 1階 絵本の展示コーナー(新聞雑誌室となり)

※ 下記に示すのは、展示資料の一部です。
※ 本の名前をクリックするとくわしい内容を知ることができます。
※ 予約することもできます。

 

本の名前 書いた人 出版者 出版年

山いっぱいのきんか

君島 久子/ぶん 太田 大八/え

童話館出版 2005.9

ちさとじいたん

阪田 寛夫/詩 織茂 恭子/絵

岩崎書店 1997.12

さるじぞう

鈴木 喜代春/ぶん 北島 新平/え

ほるぷ出版

1985.6

八方にらみねこ

武田 英子/文 清水 耕蔵/絵

講談社

2003.1

キリンのセラフィナ

ロラン・ド・ブリュノフ/作

石津 ちひろ/訳

BL出版

2015.7

 

ジョンのふしぎなぼうけん

ラッセル・ホーバン/作

パトリック・ベンソン/絵

永田 徹子 /訳

金の星社 1995.12

 

ミニ展示「おやつの絵本」

 2月14日は「バレンタインデー」です。バレンタインデーが近づくにつれて、どきどき・わくわく感が増してきているお子さんがいるかもしれません。

 子ども読書相談室では、このバレンタインデーにちなんで「おやつの絵本」を集め、2月26日(水)まで展示しています。

 「おやつ」は、江戸時代に「八刻(やつどき)」(今の午後2時から4時くらい)に食べていた軽食がもとになってできた言葉だという説があります。当時、おやつは働く大人の世界のもので、団子やいも、入り米などが食べられていましたが、8代将軍徳川吉宗が砂糖の国内生産を奨励したことにより、砂糖が手に入りやすくなって、お菓子を食べる習慣が広がったそうです。

 子ども読書相談室にも、チョコレートをはじめ、おいしそうなおやつを扱った絵本がたくさんあります。どうぞご家族や親子で一緒に絵本を読んで、また絵本を話題にしながら、実際におやつも味わって楽しんでいただければ幸いです。

 

企画展示「ゆきの絵本」

子ども読書相談室では、絵本の展示コーナーを設け、季節ごとにテーマを決めて絵本の紹介を行っています。ふだんは書庫にあるような古い絵本も、テーマに合わせて紹介しています。

今回は、2月17日の「天使のささやきの日」(「天使のささやき」とはダイヤモンドダスト=太陽の光できらきら輝く細氷のこと)にちなみ、「ゆきの絵本」と題して展示します。

「生まれて初めて見る雪」「風花」「しんしんと降り積もる雪」「冷たく吹きつける猛吹雪」…絵本の中にも、さまざまな雪の情景が描かれています。その場面の情景や登場人物の気持ちなどを想像しながら、家族や親子で絵本をお楽しみください。

なお、期間中は、約30点の展示・貸出を行います。

 

参考:1978年2月17日に北海道幌加内町母子里で、非公式ながら国内最低気温マイナス41.2℃を記録しました。これにちなんで、同町の「天使の囁き実行委員会」が1994年に、「2月17日」を『天使のささやきの日』として制定しました。

 

〇展示期間

令和6年12月27日(金)~令和7年2月26日(水)

〇展示場所 1階 絵本の展示コーナー(新聞雑誌室となり)

※ 下記に示すのは、展示資料の一部です。
※ 本の名前をクリックするとくわしい内容を知ることができます。
※ 予約することもできます。

 

本の名前 書いた人 出版者 出版年

雪のふしぎ

いしがき わたる/え

ふるかわ よしのり/かんしゅう

マイルスタッフ 2023.11

ゆきってなあに?

ユーヴァル・ゾマー/さく

木坂 涼/やく

国土社 2023.10

ゆきのようせい

松田 奈那子/作

石黒 誠/監修

岩崎書店

2021.10

 

ゆきのひのいえで

まるやま あやこ/作・絵

学研教育出版

2014.11

 

てぶくろをかいに

新美 南吉/作

柿本 幸造/絵

講談社

2013.1

 

きらきら

谷川 俊太郎/文

吉田 六郎/写真

アリス館 2008.11

 

ミニ展示「へび・かめ・ワニの絵本」

2025年・令和7年の干支は「巳年」です。これにちなみ、今回のミニ展示では「へび・かめ・ワニの絵本」を集めて展示します。

へび、かめ、ワニは、いずれもハチュウ類の仲間で怖いイメージがありますが、その一方で長寿や再生などの象徴として、古来より人々からあがめられてきた面もあります。

絵本の中では怖い姿ばかりではなく、人々や他の動物たちと触れ合うなどさまざまな様子が描かれています。子ども読書相談室内に展示していますので、どうぞ、絵本を手に取って、親子やご家族でお楽しみください。