デジタルライブラリー資料ピックアップ

ピックアップ(デジタルライブラリ)

タイトル 中島文庫図書目録
テーマ ぐんまの貴重書
解説 多くの傑作飛行機を生み出し、戦前の日本の航空機産業を担った「中島飛行機」。その創業者である中島知久平は、国務大臣を担う政治家でもありました。昭和6年、国内では民間初のシンクタンクと言われる「国政研究会」を組織し、国際情勢の分析や政策立案のため、さまざまな資料を収集しました。その資料群は、戦後に群馬県議会へと託され、その後当館の所蔵となりました。
国政研究会が作成した資料の一部については、デジタルライブラリーでご覧いただくことができます。
タイトル 文公家礼通考(甘雨亭叢書より)
テーマ ぐんまの貴重書
解説 室鳩巣の著した儒学書。
幕末の安中藩主・板倉勝明が編纂した『甘雨亭叢書』の一部です。甘雨亭叢書には、伊藤仁斎や貝原益軒、新井白石など儒学者の著作のうち、当時未刊であったものが収められています。安中藩は、藩主自ら学問を好み、藩士や領民の教育に熱心に取り組むだけでなく、有事に備えて心身を鍛えるため、日本のマラソンの発祥と言われる「遠足(とおあし)」を奨励するなど、文武両道を振興しました。
タイトル 高崎志
テーマ ぐんまの貴重書
解説 上中下3巻。
1789年(寛政元年)、高崎藩の家臣であった川野辺寛がまとめた、高崎城の変遷、城下町の町名由来・名所旧跡・社寺宝物などを記した高崎城下の地誌です。
『群馬県百科事典』(上毛新聞社刊、昭和54年)の記述によると、『高崎志』は脱稿後、出版刊行される予定だったがなかなか実現せず、1910年(明治43年)に豊国覚堂により実現されたという経緯があります。当館所蔵の資料は、刊行前に書写されたものと考えられます。
タイトル 必勝戦策
テーマ 中島文庫と国政研究会
解説 昭和16年に太平洋戦争がはじまると、中島飛行機の創立者・中島知久平は、アメリカが航続距離の長い大型爆撃機を開発し、日本本土を爆撃するようになると予測し、これに対抗するための研究に没頭しました。その結果、史上空前の性能を持つ超大型爆撃機を製造し、アメリカの飛行機生産拠点を先制攻撃するという計画を立て、当時の政府要人や軍関係者へと極秘に配布し、賛同を求めました。この計画をまとめた資料が「必勝戦策」であり、そのなかで提案されたZ機=「富嶽」は、幻の超大型爆撃機と呼ばれています。