デジタルライブラリー資料ピックアップ

ピックアップ(デジタルライブラリ)

タイトル 出がら繭の記
テーマ 富岡製糸場と絹産業遺産群
解説 明治4年、殖産興業政策のなか、蚕糸業の振興を目指し、宮中において養蚕が始められました。
宮内庁から、教師役の選定を命じられた大蔵省の渋沢栄一は、境・島村の養蚕・蚕種製造家である田島武平を推挙し、武平と女性4名が昭憲皇后の御親蚕に奉仕しました。この資料は、田島武平の没後(昭和4年)、子孫の求めに応じて、その功績を称え、渋沢栄一自身が書き記した追悼文です。
タイトル 貯蔵蚕種受付台帳
テーマ 富岡製糸場と絹産業遺産群
解説 明治37年、高山社蚕業学校で学んだ庭屋千尋は、父・庭屋静太郎とともに下仁田町荒船山の風穴を利用した蚕種冷蔵貯蔵施設を設置し、「春秋館」と号して営業しました。それが、ユネスコ世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」のひとつである「荒船風穴」です。
この資料を含めてデジタル化した春秋館の帳簿類は、荒船風穴の蚕種貯蔵の実態を知ることができる貴重な一次資料です。
タイトル 群馬県蚕糸業史
テーマ 富岡製糸場と絹産業遺産群
解説 上下2巻。
昭和28年に群馬県蚕糸業協会が提唱して編纂した本県蚕糸業の沿革史です。上巻には養蚕・栽桑・製糸等の各編が、下巻には蚕種・織物等に加えて、養蚕に関連する人物が紹介されており、群馬県の養蚕を知るための必須資料となっています。
タイトル 養蚕須知
テーマ 富岡製糸場と絹産業遺産群
解説 1巻。昭和8年刊の翻刻本。
1789年(寛政元年)、渋川村元宿(現在の渋川市元町)の吉田芝渓が、和漢の養蚕書を研究した上で、自らの体験も加味しつつまとめた養蚕の手引書です。巻末に自作の養蚕漢詩12首があげられています。この資料は、それまでの蚕書と比べて科学的な解説が特徴で、以後の養蚕振興に影響を与えました。