デジタルライブラリー資料ピックアップ

ピックアップ(デジタルライブラリ)

タイトル [吉井町絵はがき]
テーマ 富岡製糸場と絹産業遺産群
解説 群馬県民には、上毛かるたで『昔を語る多胡の古碑』と詠まれることで知られている日本三大古碑のひとつ、多胡碑。これを含む「上野三碑」が、平成29年10月31日に、ユネスコの「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録されました。
この絵はがきは、春山写真館の制作したもので、発行年は不明ですが、昭和初期と推測されます。
当時の多胡碑の写真ほか、多胡碑の覆屋及び周辺を撮影した写真が含まれています。
タイトル 養蚕須知
テーマ 富岡製糸場と絹産業遺産群
解説 1巻。昭和8年刊の翻刻本。
1789年(寛政元年)、渋川村元宿(現在の渋川市元町)の吉田芝渓が、和漢の養蚕書を研究した上で、自らの体験も加味しつつまとめた養蚕の手引書です。巻末に自作の養蚕漢詩12首があげられています。この資料は、それまでの蚕書と比べて科学的な解説が特徴で、以後の養蚕振興に影響を与えました。
タイトル 交水社沿革
テーマ 富岡製糸場と絹産業遺産群
解説 明治10年8月、前橋市一毛町(現在の城東町2丁目)に設立された「交水社」は、明治から大正にかけて、前橋市内で最も大きな製糸工場でした。建物などは現存していませんが、隣を流れる広瀬川の水を動力や用水として利用していたことから、現在も「交水堰」という呼び名が残されています。この資料には、明治43年当時の交水社の沿革や、工場内の写真、チョップ(生糸の商標)などが掲載されています。
なお、この写真の工場の跡地には、昭和28年に群馬県立図書館(旧館)が建設されました。
タイトル 群馬県蚕糸業史
テーマ 富岡製糸場と絹産業遺産群
解説 上下2巻。
昭和28年に群馬県蚕糸業協会が提唱して編纂した本県蚕糸業の沿革史です。上巻には養蚕・栽桑・製糸等の各編が、下巻には蚕種・織物等に加えて、養蚕に関連する人物が紹介されており、群馬県の養蚕を知るための必須資料となっています。
タイトル 蚕養育手鑑
テーマ 富岡製糸場と絹産業遺産群
解説 1巻。和装。
群馬郡北下村(現在の北群馬郡吉岡町)の儒医・養蚕家、馬場重久が江戸で出版した養蚕指導書です。
蚕書としては最も古いものの一つで、理論と実践を踏まえ、炭火による保温を採りいれた飼育法を説き、慣習に頼っていた養蚕技術に画期的な方向を示しました。
タイトル 開化養蚕之図
テーマ 富岡製糸場と絹産業遺産群
解説 三枚組。
明治期に活躍した歌川派の絵師・楊州周延の作で、明治4年に始まった宮中養蚕がモチーフとなっています。明治時代の殖産興業にかかる啓蒙の一端が伺えます。
群馬県立図書館の特別文庫のひとつ「小野寺文庫」は、養蚕錦絵をはじめ、5,000点を超える養蚕書、生糸商標や当時の広告等を収める絹産業の一大資料コレクションです。
タイトル 絵本宝能縷 
テーマ 富岡製糸場と絹産業遺産群
解説 江戸時代中期の浮世絵師、北尾重政と勝川春章の合作による絵本です。
「かゐこやしなひ草」第一~第十二の絵図に、蚕種の孵化から飼育、製糸、反物のできるまでが描かれており、後に多くの絵師が手がけた「蚕養草」の原形になったともいわれています。
タイトル 出がら繭の記
テーマ 富岡製糸場と絹産業遺産群
解説 明治4年、殖産興業政策のなか、蚕糸業の振興を目指し、宮中において養蚕が始められました。
宮内庁から、教師役の選定を命じられた大蔵省の渋沢栄一は、境・島村の養蚕・蚕種製造家である田島武平を推挙し、武平と女性4名が昭憲皇后の御親蚕に奉仕しました。この資料は、田島武平の没後(昭和4年)、子孫の求めに応じて、その功績を称え、渋沢栄一自身が書き記した追悼文です。