第2回 学校図書館研修会を実施しました。
◆講義「主体的・対話的で深い学びと読書活動」
講師 群馬大学教育学部准教授 濵田 秀行 氏
新しい学習指導要領のキーワードである「主体的・対話的で深い学び」について、具体的なデータや資料を基に分かりやすく説明していただきました。講義の合間に、近くの席の方と意見交換をする時間を何度もとっていただいたので、先生のお話の内容を確認しながら学ぶことができました。本を取り囲んで生き生きとした表情で話合う児童・生徒の姿を写すスライドから、学校図書館の可能性が広がりました。
◆実践発表
1 講師 高崎市立乗附小学校 教諭 林 靖子 氏
学校図書館指導員 土岐 恵子 氏
2 講師 昭和村立昭和中学校 教諭 角田 章子 氏
図書館支援員 星野 恵 氏
学校図書館の活性化のため、学校が一丸となって取り組んだ実践について教えていただきました。小学校からは「どくしょゆうびん」や「本のプレゼントこうかん」など、中学校からは「ビブリオバトル」「図書館オリエンテーション」など、読書の輪を広げるための手立てや「生徒が主体で働く委員会活動」等について紹介していただきました。また、たくさんの資料を持って来ていただき、児童・生徒が実際に書いたものや、実物のディスプレーを間近で見ることができました。学校図書館の効果的な利活用についてイメージが膨らみました。★★★感想より★★★
○子供たちへの読書の必要性、大切さを分かりやすくお話しいただきとても参考になりました。
また新しい指導要領の中で学校図書館がやっていかなければならないこと、
できることなどを改めて考えるきっかけになりました。
もっとたくさんお話を聞かせていただきたかったです。
○実践発表は二校ともとてもすばらしい取り組みで、
自校で活用させていただくヒントをたくさんいただきました。
○各小中学校の取組は大変参考になりました。
まず年間の各学年の計画を立てるという基本が大事なことが分かりました。
児童と先生のための図書館づくりが必要なんだと思いました。
◆グループ別情報交換会
「子供の顔が輝く本」について情報交換しました。一部をご紹介します。
「やきざかなののろい」(塚本やすし ポプラ社)
焼き魚が嫌いな主人公が焼き魚を食べたふりをすると、
焼き魚が「嫌わないでくれ~食べてくれ~」と言ってくるところが愉快。
好き嫌いなく何でも食べてみようかな、という気持ちにさせる本。
「みえるとかみえないとか」(ヨシタケシンスケ アリス館)
色々な星を探検したら色々な人がいた。
「目が三つある人のほし」「あしのながーい人のほし」「からだがやわらかーい人のほし」。
ちがっているっておもしろい。
「たしかに」「なるほど」という子供たちの声が聞こえてくる本。
「身近にあふれる『科学』が3時間でわかる本」(左巻健男 明日香出版社)
羽のない扇風機、ロボット掃除機、体脂肪計についてなど、身の回りの科学のことを雑学的に理解できる。
「理科は嫌い」という子に「何?何?」「知りたい!」と思わせる本。
「手紙屋 蛍雪編」( 喜多川泰 ディスカヴァー・トゥエンティワン)
「何のために勉強するんだろう」「何のために進学するんだろう」・・・
大学には行きたいけれど「何のために」の答えを出せないでいる女子高生が主人公。
「先生、どうしてもっと早くすすめてくれなかったの!」と言われた本。
「わたしの恋人」(藤野恵美 KADOKAWA)
彼女のいない高1の男子が、ある女子のかわいいくしゃみに一目惚れをするさわやかな恋愛小説。
「好きになるってこういうことなんだよ」と教えてあげられる本。




